活動歴

展示・販売 at たなかじま家具店さま

 
  
たなかじま家具店 田中島一仁さんと一緒に

たなかじま家具店さまのギャッぺ(絨毯)のコーナーに、絵を展示・販売させていただきました。
(絵の方は既にお買い上げいただきました。)

 
  

絨毯のフェアが開催されるということで、このようにパピルスに束ねたひもを通して、絨毯ライクに仕上げました!


『絨毯に描かれたエンペザール文字』 パピルスに色鉛筆と水彩

そしてなんと、表面にはエンペザール文字が!!
(エンペザール文字を知らない方はコチラ)


訳)
私は歩き疲れていた。
水も食料も手に入らないこの数日は、自分がこれまで生きてきた人生よりもはるかに長く感じられた。

私の行き先にぼんやりと見えたのは羊の群れだった。
すぐ隣のテントからは何人かの人間が出たり入ったりする様子も見えた。

私は彼らを血眼になった目で見つめながら、鉛のような足をなんとか一歩ずつ前に動かし続けた。
私が本当に欲していたのは、冷たいオアシスでも、充分な食料でもなく、人間の温かみだったのかもしれない。


彼らの居場所に近づくにつれ、どうやら彼らが遊牧民であることがわかった。
彼らは色鮮やかな衣装を見にまとい、私が聞いてことのない言葉を話していた。

最初に私に気づいた一人の男は人当たりの良い優しい青年だった。 どうやらその男は私に向かって休んでいけと言ってるみたいだった。

彼に連れられるままにテントの中へ入ってみると、そこにはたくさんの人が私をずっと待っていたかのように温かく迎え入れてくれた。

青年の背後からはサファイア色の首飾りを身につけた少女がちらりと顔をこちらに覗かせていた。

男は恥ずかしそうに隠れる少女の背中を優しく押してみせると、少女は、腕の中にあった彼女よりもひと回り小さい一枚の絨毯を、私の前にそっと敷いてみせた。


どうやらその上に座れということなのだろう。
私は恐る恐るその絨毯の上に腰掛けようと、その絨毯の模様を見た。
するとそこには綺麗に仕立て上げられた模様と、見たこともない文字が書かれてあったのだ。


(アサイカムス冒険記 2章 より抜粋)



    
 

絵の制作、展示の様子はyoutubeにもアップしたので、チェックしてみてください!

それではごきげんよう!!